PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

リンパ系の役割

 リンパ管とリンパ節系は細胞外の基質に出てきた体液をドレナージして有害物質の有無をチェックしている。炎症反応によって傷害因子を局所で処理しきれなかった場合には、末梢に存在する抗原やリンパ球を中枢のリンパ節へと運び、大量に存在するTリンパ球、Bリンパ球や樹状細胞の作用によって免疫反応を惹起する。
 リンパ管は毛細血管同様いろいろな組織に多数存在する。リンパ管は内面に内皮細胞が連続しているが、細胞接着は緩く基底膜は疎で太い管以外では筋層もみられない。したがって、リンパ管内皮細胞間の間隙は受動的に開きやすく、大きな蛋白分子の流入を可能にしている。リンパ管には弁があるためにリンパ流は末梢から中枢への一方向にのみ流れており、微細繊維が細胞外基質とリンパ管壁をつないでいるために内腔の開存が保たれている。
 リンパの流れは炎症時に増加し、浮腫液や血管外に遊走した白血球、細胞の破片などを血管外腔から吸引して炎症反応の終焉に重要な役割を果たしている。しかし、逆にリンパの流れが傷害因子を炎症局所から他の組織へばらまいてしまうことも起こり、その結果、二次的な炎症がリンパ管(リンパ管炎)やリンパ節(反応性リンパ節炎)に生じることがある。例えば、虫歯による口腔内の炎症がリンパ流に沿って頚部にまで及び、頚部リンパ節が圧痛を伴って腫大することがある。

| リンパとは | 12時19分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















非公開コメント

http://ifri.blog34.fc2.com/tb.php/55-9f8d176e

PREV | PAGE-SELECT | NEXT