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筋膜の連続性

 筋膜の連続性という概念は、骨に付着している腱を調べることによってよく理解できます。緻密線維結合組織は、シャーピー線維と呼ばれる顕微鏡的な結合組織を貫通する線維により、緻密な皮質性の骨実質に固定されている。この結合組織は、そこで腱の塊を形成してから羽状に広がって、筋の実質である骨格筋線維とかみ合っている。筋の骨への付着部は、近位、遠位ともにこのような構造をしている。
 腱や靱帯が、緻密規則的線維組織によって骨に付着している部分では、全体にわたって、骨実質を覆っている骨膜と、顕微鏡的な線維の結合が認められる。筋の起始部、停止部のどちらかにおいても腱の付着部と筋は直接結合している。腱と骨がこのように結合していることで、滑膜性の連結では、筋腱複合体の働きにより、人体各部の機能的統合が得られるのである。これを筋膜の連続性という言葉で表すとこができる。
 広背筋は、特に筋膜の連続性をよく示す例である。広背筋の腱ないし腱膜は、胸腰筋膜として腰椎および腸骨稜に付着することにより、体幹の後側面を覆っている扁平な骨格筋のシートに連続している。広背筋は、その後収束して狭く扁平な腱となり、上腕骨前面にある結節間溝の床で停止する。広背筋は、腸骨稜と骨盤への付着によって、上肢、脊柱(胸椎、腰椎、仙椎)、肋骨、骨盤を機能的、構造的に連絡している。

 頭蓋の筋膜の連続性は、頭蓋と第1頚椎(C1/環椎)が作る関節の内外の構造を知っておくとよく理解できる。この連続性を与えているのは、後頭下筋(上頭斜筋と小後頭直筋)である。
 脳硬膜の脳膜層は、大[後頭]孔で脊髄硬膜と連結している。脊髄をとり巻きこれを支持している脊髄硬膜は、脊柱管内では自由になっている。脊髄硬膜の下面は、S2において尾骨靱帯により尾骨に付着している。頭蓋の内面と脊柱の下面は、この硬膜によって直接連結されている。
 顔面骨と頭蓋円蓋部の外側は、結合組織骨膜の薄層で覆われている。この骨膜は、それぞれの骨を覆って保護するとともに、個々の筋の付着機構にもなっている。

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