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水腫(浮腫)

定義
 細胞と組織は血液から供給される酸素と栄養物により生存が可能になり、また液体のバランスにも強く依存している。体液はヒトの体重の約60%を占め、またそれは細胞内の水分が40%、細胞外の水分が20%(組織間の水分15%、血清の水分5%)と推定されている。
おおざっぱにいって、細胞内の水分にはK⁺、組織間の水分はンNa⁺、Cl⁻、血管内の水分には蛋白が多い。体液は電解質を溶かし、酸塩基平衡、浸透圧などを保ち、細胞の体積を保持し、細胞代謝を保証している。体液の移動は流体力学的な法則、浸透圧隔壁の性情、ホルモンなどの統制を受ける。水と電解質の異常は、細胞代謝へさまざまな影響を与え、重篤な場合は局所の壊死あるいは全身性の死を招く。
 水腫とは細胞間あるいは体腔に異常な量の水が蓄積した状態をいう。全身性のものと局所的なものがある。浮腫とは通常皮下の水腫状態をいう。アナザルカとは強い全身性の水腫のことをいう。
 体腔などに水の貯まった状態を腔水症といい、部位により腹水症(通常、腹水)、水胸症(通常、胸水)、心嚢水腫(通常、心嚢水)、関節水腫、陰嚢水腫、水頭症などという。静水圧の異常による水腫の場合のような非炎症性の水腫の液体は濾出液といい、蛋白濃度が低く、比重が1.012より低い。炎症性の時は比重が通常1.020以上で、蛋白濃度が高く、滲出液という。

| リンパとは | 12時57分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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水腫(浮腫)の形態学

心不全による水腫(浮腫)
 下肢、特に足背の皮下浮腫は右心不全の代表的な症状である。右心不全そのものは全身の心臓への静脈還流に影響を与えるが、重力との兼ね合いもあって、下肢において静脈の静水圧が最高となる。

腎性浮腫
 心不全による場合に比べてより広範で強い傾向があり、指で押すと圧痕が残るほどであることが多い。中でも眼瞼や眼のまわりに起こりやすいことを特徴としている。

脳水腫(浮腫)
 脳外傷、腫瘍、髄膜炎、脳炎、出血など、様々な病的な状態で起こり、頭蓋骨という硬い枠の中にあるため、延髄などの生命維持に必要な部分を圧迫するような扁桃ヘルニアなどを起こすので大変重要な状態といえる。

肺水腫
 左心不全や腎不全で起こるが、肺胞壁レベルの間質に水が貯まるだけでなく、肺胞腔内にも水が貯留し、著しくガス交換に悪影響を与え、死をもたらす。

| リンパとは | 16時09分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リンパ系の役割

 リンパ管とリンパ節系は細胞外の基質に出てきた体液をドレナージして有害物質の有無をチェックしている。炎症反応によって傷害因子を局所で処理しきれなかった場合には、末梢に存在する抗原やリンパ球を中枢のリンパ節へと運び、大量に存在するTリンパ球、Bリンパ球や樹状細胞の作用によって免疫反応を惹起する。
 リンパ管は毛細血管同様いろいろな組織に多数存在する。リンパ管は内面に内皮細胞が連続しているが、細胞接着は緩く基底膜は疎で太い管以外では筋層もみられない。したがって、リンパ管内皮細胞間の間隙は受動的に開きやすく、大きな蛋白分子の流入を可能にしている。リンパ管には弁があるためにリンパ流は末梢から中枢への一方向にのみ流れており、微細繊維が細胞外基質とリンパ管壁をつないでいるために内腔の開存が保たれている。
 リンパの流れは炎症時に増加し、浮腫液や血管外に遊走した白血球、細胞の破片などを血管外腔から吸引して炎症反応の終焉に重要な役割を果たしている。しかし、逆にリンパの流れが傷害因子を炎症局所から他の組織へばらまいてしまうことも起こり、その結果、二次的な炎症がリンパ管(リンパ管炎)やリンパ節(反応性リンパ節炎)に生じることがある。例えば、虫歯による口腔内の炎症がリンパ流に沿って頚部にまで及び、頚部リンパ節が圧痛を伴って腫大することがある。

| リンパとは | 12時19分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リンパとは

 リンパはリンパ管を流れる細胞外液です。リンパは、数種類の細胞と透明な液体からなる結合組織です。リンパには種々の細胞と化学物質が含まれていて、その成分は人体の各所で異なっています。例えば、リンパ節から出てくるリンパには白血球の一種のリンパ球が多く含まれていますが、腸管から出てくるリンパには食物から新たに吸収された大量の脂質が流れています。
リンパ系は間質液圧を決定しています。リンパ系は、過剰な体液、蛋白分子、破片、組織からの老廃物などを除去します。

| リンパとは | 11時21分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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10月21日リンパ研究会「リンパ基礎」

 リンパ系は、正常状態では栄養物またはホルモンを運搬するとともに、器官および組織からの老廃物を運び出し、病的状態では炎症の進行、悪性腫瘍特に癌の転移について重大なる関係を有する脈管系です。

リンパ系 
 血管はその内腔を血液が流れ、リンパ管はその内腔をリンパが流れています。リンパ系はリンパ管とリンパ節とからなります。リンパ管は、身体組織中の至る所でその小隙から毛細リンパ管として起こり、リンパを求心性に導き最後に静脈系に開口します。水溶性で小分子のもの(糖質、タンパク質の分解産物など)は毛細血管に、毛細血管に入らない脂溶性で大分子もの(脂肪の分解・再合成されてできる脂肪微粒)は毛細リンパ管に入ります。

リンパ管
 1層の内皮細胞からなる毛細リンパ管から始まり、毛細リンパ管が太くなり弁を持つようになるとリンパ管となります。

リンパ節
 リンパ管の途中にあり、リンパ球の産生、リンパ中の異物の処理をしています。 


下記は一次リンパ本幹を流れるリンパが最終的にどこのリンパ節に集められるかを示しました。

一次リンパ本幹     最終リンパ節 

①頚リンパ本幹―――――下深頚リンパ節内側群

②鎖骨下リンパ本幹―――深腋窩リンパ節

③気管支縦隔リンパ本幹―上前縦隔リンパ節
                  大動脈弓リンパ節
                  気管リンパ節
                  上・下気管支リンパ節


④腸リンパ本幹―――――腹腔リンパ節
                 上腸間膜根リンパ節


⑤腰リンパ本幹―――――左大動脈旁リンパ節
                  右大動・静脈間リンパ節

| リンパとは | 23時07分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リンパ節およびリンパ管の神経支配

 リンパ節を支配する自律神経線維の分布密度は、胸泉や脾臓に存在する自律神経線維ほど高くはない。アセチルコリンエステラーゼ陽性線維はリンパ節の被膜あるいは被膜下領域に限局して存在するのに対し、カテコールアミン線維はリンパ節に侵入し、血管周囲神経叢を形成する。実質内にも自由神経線維がわずかに存在するが、リンパ節の最も内側の胚中心には神経線維はほとんど存在しない。
 リンパ管は交感神経や副交感神経により支配される。最大のリンパ管である胸管は、迷走神経によって支配される。全腹腔から集まったリンパが太いリンパ管を経て流れ込む乳び槽は、第11胸部交感神経節および左内臓神経によって支配される。リンパ管壁の平滑筋細胞は、軽度ではあるが自発的に収縮してリンパの流れを助けており、リンパ管を支配するこのような神経は平滑筋の収縮に関与しているらしい。

| リンパとは | 07時53分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リンパ球

 リンパ球にはαおよびβアドレナリン受容体、ムスカリンおよびニコチンアセチルコリン受容体、さらに種々の神経ペプチドの受容体が存在する。これらの受容体を介して、カテコールアミンやアセチルコリンなどの自律神経系の伝達物質、各種神経ペプチドやホルモンは免疫系の様々な機能を変化させる。しかしその作用は、カテコールアミン一つを例にとっても、免疫機能の指標や刺激される受容体の種類、作用時期によって免疫機能を抑制する場合と促進する場合があり、単純ではない。一般にカテコールアミンはβ₂受容体を介して促進すると考えられる。

| リンパとは | 09時25分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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